思考の足跡を残す習慣

フェアシステム株式会社のI.Hです。

エンジニアとして仕事をしていると、実装よりも、その前にあれこれ考えている時間のほうが長いことがあります。

そのときはよく分かっていたはずの思考の流れも、時間がたつと意外と思い出せなくなってしまいます。

「あのとき、どうしてこの判断をしたんだろう?」

そんな気持ちが残ったことがきっかけで、私は考えた過程を簡単にメモしておく習慣を始めました。

特別なものではなく、気になったことを数行だけ残すような、小さな記録です。

・どこに着目していたか

・迷った選択肢

・次に確かめたいと思った点

そうした短いメモでも、あとで読み返すと当時の視点がよみがえり、判断の根拠を落ち着いて再確認できるようになります。

自分のための整理として、想像以上に役立っています。

最近は、この小さな足跡を Backlog などのツールでチーム内にも共有するようにしています。

背景を説明する手間が減ったり、数ヶ月後に同じ課題に直面したときに当時の判断理由をすぐに思い出せたりと、少しずつ良い効果が現れ始めています。

どこに疑問を持ち、どう考えたのかといった「その瞬間の自分の視点」は、記録に残しておかないとすぐに消えてしまいます。

だからこそ、無理のない範囲で思考の足跡を残していくことを大切にしたいと思っています。