WordPressを引継ぎ(サーバー移行)する手順や注意点について解説
「WordPressの引継ぎ手順とは?」
「プラグインなしでWordPressのデータを移行できる?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
・WordPressを別のサーバーへ引継ぎすべき理由や具体的な方法
・WordPressを別のサーバーへ引継ぎする手順や注意点
・WordPressの引継ぎに関するよくある質問
の順番に解説していきます。
SEO対策やコスト削減など、WordPressを引継ぐ目的を明確にした上で、移行作業を進めることが大切です。
目次
WordPressを別のサーバーへ引継ぎする理由
WordPressを新しいサーバーに移行する・移行すべき理由はさまざまです。
以下で、WordPressの引継ぎが必要な理由を紹介します。
SEO対策を強化するため
SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」のことです。
SEO対策とは「検索エンジン(Googleなど)の検索結果において、自社サイトを上位に表示させるための施策」を意味します。
実は「Webサイトの表示速度」は、このSEOに大きく影響すると言われています。
性能が高いレンタルサーバーに移行すれば、Webサイトの表示速度が上がるため、SEOの評価が高まる可能性があります。
そのため、新しいサーバーへの引継ぎを検討する企業も多いのです。
サーバーにかかるコストを削減するため
「コストを削減したいから」という理由で、新しいサーバーへの引継ぎを検討する企業も少なくありません。
サーバーにかかる運用コストは、サーバーの種類によってさまざまです。
「運用コストを抑えたい」という場合は、より低コストで利用できるサーバーへと切り替えましょう。
しかし、低コストのサーバーに移行することで、表示速度などの性能が下がってしまう可能性があります。
そのため、コストと性能のバランスを考慮して、自社にとって最適なサーバーを選ぶことが大切です。
現在のサーバーに問題があるため
WordPressを新しいサーバーに引継ぐ理由として、「現在のサーバーに問題がある」ということが考えられます。
具体的には、以下のような問題です。
- ・Webサイトが表示されるまで時間がかかる
- ・管理画面を使用しづらい
- ・セキュリティが不安
- ・頻繁にエラーが起きる
サーバーはWebサイトを運営していく上で重要な基盤となるものです。
上記のような問題を感じている場合は、新しいサーバーへの移行を検討した方が良いでしょう。
WordPressを別のサーバーへ引継ぐ方法
WordPressを別のサーバーへ引継ぐ方法は、①プラグインを使用する方法と、②代行業者に依頼する方法に分けられます。
以下で、それぞれの方法について詳しく確認していきましょう。
プラグインを使用する
WordPressにおけるプラグインとは「拡張機能」のことです。
必要に応じて機能を追加し、Webサイトを管理しやすくします。
このプラグインを活用すれば、スムーズに引継ぎを実行することが可能です。
例えば、「Duplicator」や「Migrate Guru」、「WP Migrate」、「All-in-One WP Migration」などのプラグインが挙げられます。
ただ、プラグインの中には有料版もあり、移行するデータ量によってはコストが発生する可能性があります。
さらに、データを正しく移行できないといったリスクもあるため、専門知識がない場合は、代行業者に依頼すると良いでしょう。
代行業者に依頼する
WordPressを新しいサーバーに引継ぐ際に、代行業者に依頼することも可能です。
サーバー移行の他にも、新規ドメインの取得やサーバーの選定などにも対応している代行業者が多く、手続きにかかる手間を省くことができます。
もちろん、代行業者を利用する場合はコストがかかりますが、専門知識を備えたプロが対応してくれるため、セキュリティ面でも安心です。
WordPressを別のサーバーへ引継ぎする手順
自社でWordPressの引継ぎを実施する場合、以下の手順で作業を進めましょう。
- 1.現在のサイトのバックアップを行う
- 2.新サーバーを契約する
- 3.新サーバーでドメイン設定をする
- 4.データを移行する
- 5.旧サーバーを解約する
以下で、各ステップについて詳しく解説します。
1. 現在のサイトのバックアップを行う
まずは、現在のサイトのバックアップを取ることが重要です。
バックアップを取っておくことで、万が一トラブルが発生した際に対応できます。
バックアップファイルを取得する際は、「BackWPup」と呼ばれるプラグインを利用すると良いでしょう。
自動でバックアップできるだけでなく、バックアップファイルの容量に制限がありません。
2. 新サーバーを契約する
新しいサーバーとの契約を完了させましょう。
例えば、ロリポップやエックスサーバー、ConoHa WINGなどのサービスが利用されることが多いです。
自社にあったサーバーを選ぶためには、性能や信頼性(運用年数や登録しているサイト数など)、サポート体制などに着目することが大切です。
運用コストの支払い方法についても併せて確認しておきましょう。
3. 新サーバーでドメイン設定をする
新しいサーバーとの契約が完了したら、続いてドメインを設定します。
ドメインとは、「インターネットにおける住所」のことです。
ホームページを表示する際などに使用する「〇〇.△△.ne.jp」がドメインに該当します。
サーバーの管理画面からドメインを設定できることが多いです。
メールアドレスとドメインをあわせて分かりやすくしている企業も多く見受けられます。
4. データを移行する
サーバーとドメインの設定が完了したら、続いてデータを移行しましょう。
手順1で取得したバックアップファイルを新サーバーにアップロードします。
管理画面からアップロードするケースが多いです。
操作方法に関して不明点がある場合は、サーバーの提供元に問い合わせてください。
5. 旧サーバーを解約する
データを無事移行できた後は、旧サーバーの解約手続きを行います。
旧サーバーはすぐに解約するのではなく、1ヵ月ほど新規サーバーと並行運用すると良いでしょう。
新しいサーバーで問題が生じた場合や、移行忘れがあった場合でも、すぐに対応できるためです。
新規サーバー上での運用が落ち着いた段階で、 旧サーバーを解約してください。
WordPressを別のサーバーへ引継ぎする際の注意点
WordPressのデータ移行を実施する際は、注意すべきポイントがいくつかあります。
以下で、引継ぎする際の注意点を確認していきましょう。
必ずバックアップを作成する
WordPressの引継ぎを行う際は、必ずバックアップを作成してください。
バックアップを取得しておかないと、何か不具合が生じた際に対応できなくなってしまう可能性があるためです。
さらに、データを移行する際はバックアップファイルをアップロードする必要があり、バックアップ作成の手続きは必須と言えます。
「BackWPup」などのプラグインを利用すれば、バックアップファイルは簡単に作成できます。
移行先のサーバーでサイトが正常に機能するかテストする
バックアップファイルを新規サーバーにアップロードし、移行が完了した後は、必ずテストを実施してください。
上手くデータが移行できておらず、Webサイトが上手く表示されない可能性があります。
そのような状態で旧サーバーを解約してしまうと、不具合がある状態でWebサイトを公開する羽目になります。
メールアドレスにも注意する
サーバー移行元のドメインをメールアドレスに設定している場合、データの移行時にメールの送受信ができなくなる可能性があります。
重要なメールを確認できないなどの問題が生じてしまうため、メールサーバー関連の対応も速やかに行ってください。
WordPressを別のサーバーに引継ぎする際によくある質問
ここでは、WordPressの引継ぎに関するよくある質問について説明します。
WordPressを同じサーバーで移行する手順は?
WordPressのサイトでコピーサイトを作成し、カスタマイズを加えたいという人も見受けられます。
そういった場合は、同じサーバー内でのデータ移行が発生します。
まずは、WordPressのデータを複製してください。
その後、レンタルサーバーのデータベース管理ツールにおいて、複製したデータを移行するコピー先の設定を行うという流れです。
利用しているサーバーによって手順が異なる可能性があるので、不明点についてはサーバーに問い合わせてください。
プラグインなしでWordPressを引継ぎする手順は?
プラグインなしでWordPressを引継ぎすることは可能です。
しかし、手順について十分に理解する必要があります。
基本的には、WordPressファイルをダウンロード・新サーバーでデータベースを作成した後、WordPressファイルをアップロードするという流れです。
まとめ
今回の記事では、WordPressの引継ぎを検討している人に向けて、引継ぎすべき理由や具体的な方法、注意点などについて解説しました。
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