他社システムの引継ぎはできる?依頼する会社の選び方を紹介
「他社システムの引継ぎは可能なの?」
「他社システムの引継ぎを成功させるために意識することはある?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
・他社システムの引継ぎは可能か
・他社システムの引継ぎをスムーズに行うために意識すること
・他社システムの引継ぎを依頼する会社を選ぶ方法
の順番に解説していきます。
他社システムの引継ぎを考えている人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
他社システムの引継ぎはできる?
他社が開発したシステムを別会社に依頼する、もしくは自社で引継ぎを行うことは可能なのでしょうか?
結論から述べると、他社システムの引継ぎは可能ですが、引継ぎが難しいケースもあります。
以下で引継ぎが難しい理由について確認していきましょう。
他社システムの引継ぎが難しい理由
ソース及びシステムの所有権をそのシステム会社が保持している
既存のシステム会社がソース、およびシステムの所有権を保持している場合、改修が認められないことがあります。
別のケースとして、システムの所有権自体はユーザーにあるものの、サーバーがシステム会社のものである場合は、そのサーバーにアクセスできないため、改修するための情報を収取できない可能性があります。
また、システム会社で共通で使われているモジュールが組み込まれていて、改修されてしまうと困るといったケースも存在します。
上記の場合などは、契約時に著作権を保持する契約がされるため、改修できないだけでなく、サーバーがシステム会社の場合はそもそもサーバーにアクセスできないため、引継ぎが難しいのです。
ソースが公開されていないもしくは公開することができない
ソースが公開されていない、もしくは公開できない場合は、他社システムを引き継ぐことは難しいでしょう。
他にも、サーバーに実行ファイルだけが上がっていて、ソース自体がない場合などは対応することが非常に難しくなります。
ドキュメントが不十分である
ドキュメント(仕様書)が不十分だと、システムについて網羅できないため、引継ぎが難しくなることがあります。
ドキュメントがあったとしても、昔のバージョンからアップデートされていない、技術文書、操作マニュアル、運用手順書のいずれかが欠けているなどの場合、システムをスムーズに引き継ぐことは難しいでしょう。
独自にカスタマイズしている場合がある
他社がシステムを管理している場合、独自にカスタマイズされたり、特殊な設定がされていたりすることがあります。
そういった特殊なケースに対応することは難しく、システムを引き継げない可能性があるのです。
技術的な障壁がある場合がある
システムの引継ぎが難しい理由として、技術的な障壁がある可能性が考えられます。
他社のシステムが複雑で専門性が高く、自社で引き継ぐことができない場合もあるのです。
他社システムの引継ぎをする理由
それでは、どうして他社システムの引継ぎが必要になることがあるのでしょうか?
依頼していた会社から今後は対応できない旨の連絡があった
契約していた企業が何かしらの理由でサポートを継続できないといった場合、他社システムを引き継ぐ必要があります。
例えば、不具合があった際に無償サポートを行っている企業などは、状況によってはサービスを継続できないと判断することがあります。
他にも、システム運用を担当していた技術者が退職する場合など、社内で対応できる人が不足しており、新たなシステム運用のサポートが必要になるのです。
依頼していた会社が倒産した
依頼していた会社が倒産した場合は、もちろんサポートを受けられなくなるため、他社システムを引き継ぐ必要があります。
依頼していた会社の対応が良くない
システム運用を依頼していた企業と相性が合わないという理由で、他社に依頼し直そうと考えている企業も見受けられます。
例えば、サポートが不足していたり、担当者とコミュニケーションを取りづらかったりする場合などです。
スムーズに他社システムの引継ぎを行うために意識すること
他社システムの引継ぎをスムーズに行うためにはどうすれば良いのでしょうか?
システムの開発言語を確認しておく
システムの開発言語を確認してきましょう。
システムは複数の言語で構築されていることがあり、それらを把握できていないと最適な依頼先を選定できないためです。
システム開発会社によって、どの言語をサポートしているかが異なります。
自社のシステムで使用している言語を強みとしている企業を選ぶと良いでしょう。
システム及びサーバーのバージョンを理解しておく
システム、そしてサーバーのバージョンを確認しておきましょう。
バージョンによって確認すべき仕様書が変わってきます。
システム、そしてサーバーのバージョンに関しても、引継ぎ書に記載しておくことが大切です。
ソース一式を洗い出しておく
他社システムを引き継ぐ場合は、ソース一式を洗い出しておくとスムーズでしょう。
ソースが公開されていない場合などは難しいですが、そうでない場合はソースを整理しておくことで、依頼先も状況を判断しやすくなります。
ドキュメントを洗い出しておく
ソースと併せて、ドキュメントを洗い出しておくと良いでしょう。
例えば、インフラ関連資料やアプリケーション関連資料、運用設計資料などのドキュメントです。
こういったドキュメントを一覧で保存しておくと、必要なタイミングでアクセスしやすくなります。
他社システムの引継ぎを依頼する際の会社を選ぶ方法
それでは、最適な依頼先を選定するにはどうすれば良いのでしょうか?
属人化することなく対応できるか
小さな規模のシステム開発会社などで、システム運用が1人の担当者に属人化してしまうと、担当者が不在の時に対応してもらえないことがあります。
どのような体制でサポートを行っているか、担当者が不在の時でも対応してもらえるかなど、属人化のリスクがないかを確認することが大切です。
複数言語に対応しているか
システム開発会社が複数言語に対応しているかを確認すると良いでしょう。
システムは、複数言語で構築されていることが多く、システム開発会社が対応できる言語に制限があると、総合的なサポートを受けることは難しいです。
開発担当者がいるか
依頼先を選定する際は、開発担当者がいるかという点も重要なチェックポイントです。
他社システムを引き継ぐ場合、システムの所有権が保持されていたりする、独自にカスタマイズされていたりするなどの理由で、システムを引き継げないことがあります。
そういった場合は、システム開発をサポートしてくれる企業を選ぶ必要があります。
他社システムの引継ぎを行った実績があるか
システム開発会社の中には、システムの引継ぎ業務の実績がない企業もあります。
システムの引継ぎの実績がある企業であれば、ノウハウや知識を備えているため、あらゆるケースにも対応できる可能性があります。
他社システムの引継ぎに関するよくある質問
ここでは、他社システムの引継ぎに関するよくある質問を紹介します。
ドキュメントなどが無い場合でも他社システムの引継ぎはできる?
会社にもよりますが、ドキュメントなどが無くても引継ぎすることはできます。
ただし、可能な限りドキュメントを用意することをおすすめします。
ドキュメントがないと確認作業などの業務工数が増えるため、その分コストが高くなることがあるためです。
他社システムの引継ぎをする際どのくらいの時間がかかる?
最短で「1ヵ月程度」からシステムを引継ぐことが可能です。
長くても「半年程度」でしょう。
カスタマイズなどをしていると時間がかかる傾向にあります。
他社システムの引継ぎにはどのくらいの費用がかかる?
他社システムの引継ぎにかかる費用は「数十万〜数百万円」です。
システムの規模によってコストが大きく異なるので、まずは見積もりを依頼しましょう。
フェアシステムで行った他社システムの引継ぎ事例
ここでは、他社システムの引継ぎ事例を紹介します。
未完成サイト引継ぎ
まず紹介する事例は、未完成サイトの引継ぎを実施したケースです。
一つ目は、Webサイトのリニューアル案件です。
リニューアルする前は、担当者や依頼先が繰り返し変わっており、一貫性がないWebサイトでした。
初めは、別のWeb制作会社に依頼されていましたが、スピード感がなく公開延期の事態に陥ったと言います。
当初の予定通りの公開のため、助っ人として多くの会社に打診しましたが「未完成のシステムは受け付けていない」と依頼を断られ、その中で唯一未完成品の引継ぎも対応しており、かつ実績があるフェアシステムに依頼することを決めていただきました。
完成サイト/オフショアからの引継ぎ
大手企業も利用している某プラットフォームの保守運用を引き継いだ事例です。
元々は、ベトナムで開発されたオフショア開発でしたが、時差や言語などにより問題が生じ、日本人スタッフが在籍するフェアシステムに依頼を決めました。
他社システムの引継ぎはフェアシステムにお任せください
今回の記事では、他社システムの引継ぎは可能か、他社システムの引継ぎをスムーズに行うために意識すること、他社システムの引継ぎを依頼する会社を選ぶ方法について解説しました。
基本的に、他社システムの引継ぎは可能です。
しかし、状態によってはシステム引継ぎを断られることがあります。
そういった事態を防ぐためにも、システム引継ぎの実績が豊富なシステム開発企業を選ぶことが大切です。
フェアシステムは、これまでさまざまなシステム引継ぎのケースを担当してきました。
未完成のシステム引継ぎにも対応しているため、興味のある方は一度お問合せください。